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中二階×キッズコーナー

縦空間を“自由な発想”で設計する家

「部屋を増やす」より、
空間の使い方を増やす。

そんな発想にハマるのが、中二階(スキップフロア)です。

そして、もっと面白いのが——
中二階の“下”をキッズコーナーにするプラン。


中二階の下=キッズコーナーが最高な理由

1)ちょっと低い天井が、子どもには落ち着く

大人にとっての“こもれる”は、
子どもにとっての“基地”。

ソファの近くに、もう一つの居場所ができます。

2)視線が届くから、安心して遊ばせられる

壁で仕切る個室じゃなく、
気配がつながる半個室

料理しながら、在宅仕事しながら、
「今なにしてる?」が分かる距離感になります。

3)散らかっても“見え方”をコントロールできる

キッズコーナーは散らかるもの。
でも中二階の床が“ひさし”みたいに効いて、
リビング側からの見え方が整いやすいんです。


縦空間は「足し算」じゃなく「編集」

中二階って、2階を増やす感じじゃなくて、
1階と2階の間に“間(ま)”を編集するイメージ。

  • 上(中二階):スタディ/ワーク/読書
  • 下(キッズ):遊び/お昼寝/絵本
  • 周辺:収納/ベンチ/小さなギャラリー

こうやって縦方向に役割を散らすと、
床面積以上に暮らしが豊かになります。


設計のポイント(ここ大事)

✅「高さ」の決め方

キッズコーナーは

  • 座って遊べる
  • 親がかがんで入れる
    くらいの“ちょうどよさ”がコツ。

中二階は

  • 机が置ける
  • 手すり越しに会話できる
    高さ感が気持ちいいです。

✅ 光を落とさない

中二階を入れると、下が暗くなりがち。
おすすめは、

  • 吹抜け/高窓で上から光を入れる
  • スリット開口で抜けをつくる
  • 間接照明で“基地感”を演出する

暗さを“雰囲気”に変えると勝ちです。

✅ 安全はデザインとセット

  • 手すりの高さ・隙間
  • 落下しやすい角の納まり
  • 小物が登れる“足掛かり”の有無

このへんは最初から丁寧に。

✅ 音と空調は「つながる前提」で

気配が届く=音も届く。
だからこそ、

  • 吸音(カーペット、布、穴あき板など)
  • 空気の循環(シーリングファン等)
  • 冷暖房のゾーニング

をセットで考えると快適です。


こんな暮らしが生まれます

夕方。
下のキッズコーナーではレゴの音。
上の中二階では宿題。
キッチンから「ごはんだよー」で全員に届く。

家族が“同じ家にいる”感じが、ちゃんと残る。
それが中二階の強さです。


まとめ:縦空間は、まだまだ伸びしろだらけ

中二階を設けて、
その下をキッズコーナーにする。

これは、空間を“増築”するのではなく、
暮らしを“編集”するアイデア。

間取りが行き詰まったときほど、
平面じゃなく断面を見てみると、急に解けることがあります。

縦に、自由に。
家の可能性、もっと遊べます。

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