物価高・金利上昇時代に「本当に得な家づくり」とは何か

近年、物価高の影響で建築資材は大きく値上がりしています。
それに加えて、住宅ローン金利も上昇傾向にあり、家づくりを取り巻く環境は、数年前とは明らかに変わってきました。

こうした状況の中で、

「家のグレードを上げれば、
光熱費が下がり、
国の補助金も使えて、
結果的に元が取れる」

という説明を受けることがあります。

しかし、今の状況では、この考え方は微妙なラインに来ていると感じています。


金利上昇がもたらす“見えにくい負担”

住宅ローンは、多くの方が35年前後の長期で組みます。
金利がわずかに上がるだけでも、総支払額は大きく増えます。

・建築費を上げる
・借入額が増える
・金利が高い状態で35年返す

この3つが重なると、
「省エネで得するはずだった金額」よりも、
「金利で余計に支払う金額」の方が大きくなるケースは珍しくありません。


今、一番“得”な選択は何か

結論から言うと、
一番得なのは、できる限り借入額を減らすことです。

これは、時代や流行に左右されない、非常にシンプルな答えです。


日本の気候を冷静に考える

日本には四季があります。
地域差はありますが、

・冷暖房が必須な時期
・空調に頼らなくても快適な時期

を冷静に考えると、
一年のうち、半分近くは空調に強く依存しない期間があるとも言えます。

一方で、現在の「標準的な住宅仕様」でも、
ひと昔前の住宅と比べれば、断熱性能は大幅に向上しています。

ここからさらに高断熱・高性能を追求しても、

・体感的な違いは小さい
・しかし費用の上昇は大きい

という、費用対効果が急に悪くなるゾーンに入ることがあります。


グレードを上げるほど、コストは急激に増える

高性能仕様に使われる部材は、
まだ「普及品」ではないものが多く、

・資材単価が高い
・供給が不安定
・値上がり幅が大きい

という特徴があります。

その結果、
断熱性能をワンランク上げるだけで、
建築費が一気に跳ね上がる、という現象が起こります。


現実的で賢い選択肢

そこでおすすめしたい考え方が、次のようなものです。

・家を少しだけ小さくする
・性能は「今の標準仕様」をベースにする
・無理に最上位グレードを目指さない

これだけでも、
借入額は確実に下がり、
金利上昇の影響を大きく抑えることができます。


小さな家の弱点は「収納」で補う

家を小さくすると、どうしても収納量は減ります。
しかし、これは工夫次第で十分に補えます。

・使用頻度の低い物は、
 市販のスチール物置などの外部倉庫
・家の中には、
 屋根裏を活用した収納を計画的に設ける

こうすることで、

・延床面積を増やさず
・建築コストを抑えつつ
・実際の使い勝手は維持する

という、バランスの良い家づくりが可能になります。


建築士と二人三脚で考える家づくり

今の時代に求められるのは、

「流行っているから」
「補助金があるから」

という理由だけで仕様を決める家づくりではありません。

・総支払額はいくらになるのか
・本当に体感差があるのか
・その費用は、将来の安心につながるのか

こうしたことを、建築士と一緒に冷静に整理しながら進めることが重要です。


まとめ

物価高・金利上昇の時代において、

・無理に家のグレードを上げない
・借入額を抑える
・少し小さく、賢く建てる

この考え方は、決して「妥協」ではありません。
むしろ、将来まで見据えた、堅実で賢い選択です。

家づくりは、建てた瞬間ではなく、
住み続ける何十年をどう過ごすかが本当の価値です。

その視点を大切にしながら、
建築士と二人三脚で、納得できる家づくりを進めていきましょう。

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