
長期優良住宅がコスト増になる!?
| 項目 | 一般住宅(A) | 長期優良住宅(B) | B-A(差額) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 工事費(フラット35総支払額) | 工事費3,000万 ローン総支払4,015万① (下記参照) | 工事費3,200万 ローン総支払4,154万② (下記参照) | ローン無+200万 ローン有+139万 | 申請費用25万含む |
| 固定資産税(30年分) 住宅ローン減税(13年分) | 固定資産税360万 ローン減税±0 (下記参照) | 固定資産税330万 ローン減税最大-18万③ (下記参照) | -30万 -18万 | (B)は当初5年間を半額 |
| メンテナンス(30年分) | 約 300万 | 約 500万 | +200万 | (B)は劣化状況でなく、交換時期が一律のため、無駄が生じる |
| 光熱費(30年間削減効果) | 0円 | 約 -120万 | -120万 | 仮定で(B)は年4万円削減×30年 |
| 地震保険料(30年分) | 約 90万 | 約 45万 | -45万 | (B)は半額 (将来の改定は未定) |
| 上記合計(概算) | ローン無3,750万 ローン有4,765万 | ローン無3,955万 ローン有4,891万 | ローン無+205万 ローン有+126万 | トータルで(B) の長期優良住宅は割高 |
※売却時の価格の考え方は、当記事の後半に。
■ 借入:3,200万円(B)
返済期間:35年 ※金利は時期により変わります
| 期間 | 金利 | 毎月返済額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 当初1〜5年 | 1.0% | 約9.1万円 | 金利優遇期間 |
| 6〜35年目 | 1.75% | 約10.1万円 | 以降の通常金利 |
▶ 総返済額:4,154万円②
■ 借入:3,000万円(A)
返済期間:35年(全期間1.75%)※金利は時期により変わります
| 期間 | 金利 | 毎月返済額 |
|---|---|---|
| 1〜35年目 | 1.75% | 約9.6万円 |
▶ 総返済額:4,015万円①
【住宅ローン減税の一例】
借入額3,200万円での具体的な差額
借入額3,200万円の場合、それぞれの住宅の控除額は以下の通り計算されます(年末ローン残高が3,200万円以上あると仮定)。
- 長期優良住宅: 借入限度額5,000万円 > 借入額3,200万円のため、3,200万円が控除の対象。
- 年間の最大控除額: 3,200万円 × 0.7% = 22.4万円
- 一般住宅: 借入限度額3,000万円 < 借入額3,200万円のため、3,000万円が控除の対象。
- 年間の最大控除額: 3,000万円 × 0.7% = 21万円
年間の差額
年間では、長期優良住宅の方が1.4万円多く控除されます(22.4万円 - 21万円 = 1.4万円)。
13年間(最大) の総控除額の差額
控除期間13年間(最大) を通しての総控除額の差は、単純計算で以下のようになります(毎年残高が減っていくため実際は変動します)。
- 長期優良住宅: 最大総控除額(概算)3,200万円 × 0.7% × 13年(最大) = 291.2万円
- 一般住宅: 最大総控除額(概算)3,000万円 × 0.7% × 13年(最大) = 273万円
概算で約18万円③の差が見込まれます。
ただし、実際の控除額は、その年の所得税・住民税の額が上限となります。そのため、年間の税負担額が上記年間控除額を下回る場合、控除額はさらに少なくなることがあります。
結論として、借入額3,200万円の場合、長期優良住宅は一般住宅に比べて年間で最大1.4万円、13年間(最大) で総額約18万円③ほど住宅ローン減税のメリットが大きくなります。
なお、長期優良住宅以外に一般住宅で、
補助金対象の仕様があり、
ここでは割愛しています。
また、補助金は様々ありますが、
同一物件で複数の補助金を受けることは
原則できません。
その他にも、設計・施工の実務経験から、
より具体的なお話が可能ですので、
どうぞお気軽にお尋ねください。

【長期優良住宅でも売却時は土地価格が優先】
木造住宅の売却価値は、税法上の耐用年数である築22年を経過した時点で、建物の価値が「0円」になると見なされます。ただし、これはあくまで税法上の計算上の話であり、実際には築20年以上でも売却は可能です。建物の状態や管理状況によっては価値は残りますが、売却価格は土地の価格で決まることが多い状況です。
税法上の価値が0円になる理由
- 法定耐用年数: 国が定めた木造住宅の法定耐用年数が22年であるためです。
- 減価償却: 資産の購入費用を耐用年数に応じて分割して計上する「減価償却」という税法上の考え方に基づくものです。
築22年以上でも売却可能なケース
- 土地の価格: 土地の価値は築年数に影響されにくいため、建物の価値がゼロになっても、土地の価格で売却できます。
- 建物の状態: 管理がしっかりされており、リフォームや修繕が行われている場合、建物の価値が残っていることがあります。
- 買い手層: 「とにかく安く住める家を買いたい」という層をターゲットにすれば売却できる可能性があります。
売却を検討する際のポイント
- 売却価格への影響: 築20年を超えると、建物の価格は新築価格の約1割以下になることが一般的です。
- 建物の状態の評価: 建物の劣化が目立つ場合は、修繕を検討するか、土地の価格を重視した現実的な価格設定が必要です。
- 売却方法の検討: 築年数が経過した住宅は、そのままの状態では売れにくい場合があるため、不動産業者への直接買取を検討するのも一つの方法です



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