お風呂に対して人それぞれ異なるこだわりをお持ちです。
住宅街の密集地では「窓を設けない」「換気程度の小さな窓で十分」といったニーズが多く聞かれます。一方、眺望や周囲との距離・プライバシー確保が可能であれば「露天風呂風」の設えを好まれる方もいらっしゃいます。
たとえば、「肩湯(肩のあたりからお湯が流れ出る機能)」を設けることで、肩こりが気になる毎日でも、肩~首の血行を良くし、短時間でもリラックスできる半身浴が可能です。
また、浴室の予算を抑えつつも使いやすく、好みに合わせて変えられる仕様を希望される方が増えています。具体的には、壁をマグネット仕様にしておいて、市販の鏡や小物入れを後から「貼る・剥がす」で自由に配置できるようにするアイデアがあります。たとえば「ユニットバスの壁に磁石が付く仕様」が今は一般的になっており、壁材として鋼板(鉄板)が使われているケースが多いためです。
下記に詳しく掲載しています。ご参考ください。

各メーカーの肩湯について
- LIXIL:肩湯機能搭載を前面に打ち出しており、いわゆる“スパ体験”を暮らしに。
- TOTO:肩・腰を同時にケアできる機能を有し、安全性・清掃性・断熱性と総合力が高め。
- タカラスタンダード:ホーローパネルや鋳物ホーロー浴槽といった素材面の強みもあり、肩湯機能+素材高品質を望むクライアントに適。
設計時のチェックポイント
- 肩湯を採用する際は、 浴槽まわりの給湯・循環仕様(少ない湯量で回せるか/浴槽形状・吐水口配置)を確認。
- 「肩湯あり」を前提とする場合、浴槽形状・浴槽縁の高さ・肩部の水はね/髪濡れ防止などのディテールも検討必要。例:タカラの二方向水流は髪濡れ対策が紹介されています。
- この機能が必要か?予算を把握しての意思決定が必要です。
- 浴室サイズ・給排水・浴槽材質・換気・防水・窓・開口など、総合的に考える。肩湯だけで“スパ仕様”になるのではなく、浴室全体のバランスを見ることが重要です。
2.「マグネット壁」対応/マグネット収納アクセサリーの紹介
マグネット壁(磁石が付く浴室壁仕様)を採用すると、後からの収納配置変更・浮かせる収納・清掃性向上などメリットがあります。
仕様・設計面の情報
- 例えば、LIXILでは「ユニットバスの壁が鋼板パネルの場合、マグネットアイテムの使用が可能です。タイル・セラミックパネルでは不可」と明記しているため注意が必要です。
- 収納アクセサリー/市販品の例
山崎実業 tower マグネットバスルーム多機能ラック タワー
山崎実業 マグネットバスルームラック ミスト ワイド ホワイト
設計時の注意点
- マグネット壁採用を前提とする場合、施工仕様で 壁パネル材質が磁石対応鋼板/ホーローであることを確認。(タイル・セラミックパネル等ではマグネット不可)
- マグネット収納を使う際のルール(定期的に移動・清掃・錆び対策)をしっかり把握する。
- 収納アクセサリーの固定は、壁面のメンテナンス(清掃・換気)、将来の変更に支障が出るため、可変性を持たせることは有効です。
- 浴室の仕様を検討する上で、「肩湯+マグネット壁」という構成は予算をやや上げる可能性があるため、ライフスタイル(肩こり/半身浴派/最低限仕様志向)をしっかり把握して、仕様グレードを調整する。
- 浴室の他の要件(換気・窓の有無・断熱・浴槽材・防水・清掃性)とのバランスが大切です。







上記は弊社作成の小冊子より抜粋。ご興味いただければ、郵送いたします。

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